怜に助けを求めたと同時に来たことにも驚いたがもっと驚いたのは銀髪が怜の回し蹴りを受け止めていることだった。
怜の蹴り、けっこう重いのに…。
少し銀髪に感心していると怜から舌打ちした音が聞こえる。
「なんだお前…」
銀髪は急に蹴りを食らわされてさらに不機嫌になったようだ。
「こっちのセリフなんだけど。」
怜も少し不機嫌でいつもより声が低くなっている。
「怜…」
私が名前を呼ぶと私の方を向いた。
「美玲ッ…」
怜は私に駆け寄ってきてギュッと抱き締めてくれた。
「ごめんね…僕が遅くなったせいで」
ソッと怜の背中に手を添える。
「怜が来てくれなかったら連れて行かれてた。ありがと」
私はそう言うと怜の頭をフードの上から撫でる
「そんなことないよ…」
「ホントだよ」
少し口角を上げると怜もニコッと笑った。


