「…別にいいですから、顔あげて?」

そう言うと先生はゆっくり顔を上げた。

なんだか見た目は大人っぽいのに素直で可愛い性格してるなぁ…

「あ、そう言えば生徒を待たせてるんだったわ!」

先生はハッと思い出したように声を上げた

「真島くんのお見舞いに来たいって来てくれたこと途中にあったのよ!」

先生はニコニコしながらそう言った。

「入れても大丈夫?」

……わざわざお見舞いに来てくれる知り合いなんかこの学校にいない。

て、ことは炎龍の誰かだよな。

チラリと怜の方を見るとゲッという言葉が似合いそうな顔をしていた。

「……男ですか?」

「えっと…男女の4人組だったわよ?わざわざ来てくれるなんて優しいお友達ね。」

先生…微笑ましい感じでこっち見ないで。全然違うから。