最悪な出会い
「はぁ」と大きなため息をついた私。なぜかって?
第一志望校だった私立泉学園高校という女子校に落ち、公立共学校の鳴宮谷高校に通うことになった。どちらも全国有数の進学校。入試の時風邪になり、受けられなくなってしまった。
鳴宮谷高校はなぜか学年1位で合格したらしい。お母さんは「莉里歌ったらすごいじゃない〜」と満足そうにしていたが、私は納得がいかない。まだお兄ちゃんが同じ高校なだけマシだけど…
今日は鳴宮谷高校の入学式。真新しい制服にローファーを履いた。
お兄ちゃんは生徒会長だから早く家を出て行ってしまった。
「知らない人に話しかけられても絶対名前を言わないんだぞ!」と言い残して。
地味な私に声をかける人なんていないのに。
「行ってきます」
駅に向かい速足で歩いて行った。
なんかヒソヒソ話されているような気がしたが気のせいだろう。そのように呑気に考えていた時
「あ、そこのキミかわいいね!今日学校サボって俺らと遊ばない?」知らないお兄さんに声をかけられた。
ヤバい。私男性苦手なのに…
「おい!てめぇら何してる」
「あ?お前何だ?ガキのくせに口ごたえしてんじゃねぇぞ」
「この子の彼氏だよ」
はぁ?なんなんこの人!見知らぬ人を彼女とか言ってるし。しかも何!よりによって同じ学校だし。
誰にでも彼女とか言う人なんて最悪。
「ちっ。彼氏持ちかよ。撤収撤収」
助けてくれたのはよかったけどもっと言い方があるのにと思っていた時
「大丈夫?キミの名前は?」
知らない人に名前とか教えるんじゃないってお兄ちゃんに言われていたから絶対言わないもん。
「大丈夫です。ありがとうございました。」
と言い残して急いで学校へ向かうため、電車に乗った。
なんなのアイツ!チャラそうだし、関わりたくない。でももし、同じクラスだったら…絶対ないない!
「鳴宮谷駅〜」
と言うアナウンスで扉が開いたと同時に学校へ向かって歩き出した。
本当はここに行くつもりじゃなかったのに…
校門に近づくにつれてガヤガヤしてきた。
「俺ら同じクラスになれたらいいな。」とか
「華のJK!!最高!」とか
言っている人がいた。
華のJKねぇ。彼氏つくるとかありえないし。
もちろん、恋をしたいと思っている。でも、中学の時勉強を友達としていた私には、そんなことなど出来るはずない。
私のクラスはどこだ?
泰斗、泰斗…
あ、あった。1組ねぇ。
それにしても校舎広いなぁ。
階段を登っていくと教室が見えてきた。
教室に入るとみんなキラキラしていた。
わたしだけ取り残されているみたいだ。
出席番号順になっている自分の席に座り、ボーっとしていたら、誰かに話しかけられた。
「私、立花秋花。あなたは?」
「泰斗莉里歌。よろしくね。」
「珍しい苗字だね。まさか……生徒会長の泰斗悠里先輩の妹?」
「そうだけど。兄がどうかしたの?」
「知らないの?悠里先輩はイケメン生徒会長で有名なんだよ!私のことは秋花って呼んで!」
「新入生の皆さんは廊下に並んでください。」
「よろしくね。何の部活に入るか決めているの?」
第一志望だった高校に落ちたのにそんなこと決めているはずがない。
「全然。決まっていない。秋花ちゃんは?」
「私は吹奏楽部!中学のときにフルート吹いていたんだ。莉里歌ちゃんの中学の時の部活は?」
「文芸部。」
私は文芸部に入っていた。
文芸部なんてあってないような部活で、毎週2日パソコン室でしていたけど、何していようが怒られなかった。私は文章を書くのが好きだったから作文コンクールの作文とかを書いていたけど。
「文芸部とかあったんだ。でもここの高校文芸部ないんじゃない?」
「そうだね。」
そうなのだ。私の第一志望校だった高校は文芸部で有名だったのに。今は帰宅部しか考えられない。
「じゃあ、なんの部活に入るの?」
「入らないよ。」
「はぁ」と大きなため息をついた私。なぜかって?
第一志望校だった私立泉学園高校という女子校に落ち、公立共学校の鳴宮谷高校に通うことになった。どちらも全国有数の進学校。入試の時風邪になり、受けられなくなってしまった。
鳴宮谷高校はなぜか学年1位で合格したらしい。お母さんは「莉里歌ったらすごいじゃない〜」と満足そうにしていたが、私は納得がいかない。まだお兄ちゃんが同じ高校なだけマシだけど…
今日は鳴宮谷高校の入学式。真新しい制服にローファーを履いた。
お兄ちゃんは生徒会長だから早く家を出て行ってしまった。
「知らない人に話しかけられても絶対名前を言わないんだぞ!」と言い残して。
地味な私に声をかける人なんていないのに。
「行ってきます」
駅に向かい速足で歩いて行った。
なんかヒソヒソ話されているような気がしたが気のせいだろう。そのように呑気に考えていた時
「あ、そこのキミかわいいね!今日学校サボって俺らと遊ばない?」知らないお兄さんに声をかけられた。
ヤバい。私男性苦手なのに…
「おい!てめぇら何してる」
「あ?お前何だ?ガキのくせに口ごたえしてんじゃねぇぞ」
「この子の彼氏だよ」
はぁ?なんなんこの人!見知らぬ人を彼女とか言ってるし。しかも何!よりによって同じ学校だし。
誰にでも彼女とか言う人なんて最悪。
「ちっ。彼氏持ちかよ。撤収撤収」
助けてくれたのはよかったけどもっと言い方があるのにと思っていた時
「大丈夫?キミの名前は?」
知らない人に名前とか教えるんじゃないってお兄ちゃんに言われていたから絶対言わないもん。
「大丈夫です。ありがとうございました。」
と言い残して急いで学校へ向かうため、電車に乗った。
なんなのアイツ!チャラそうだし、関わりたくない。でももし、同じクラスだったら…絶対ないない!
「鳴宮谷駅〜」
と言うアナウンスで扉が開いたと同時に学校へ向かって歩き出した。
本当はここに行くつもりじゃなかったのに…
校門に近づくにつれてガヤガヤしてきた。
「俺ら同じクラスになれたらいいな。」とか
「華のJK!!最高!」とか
言っている人がいた。
華のJKねぇ。彼氏つくるとかありえないし。
もちろん、恋をしたいと思っている。でも、中学の時勉強を友達としていた私には、そんなことなど出来るはずない。
私のクラスはどこだ?
泰斗、泰斗…
あ、あった。1組ねぇ。
それにしても校舎広いなぁ。
階段を登っていくと教室が見えてきた。
教室に入るとみんなキラキラしていた。
わたしだけ取り残されているみたいだ。
出席番号順になっている自分の席に座り、ボーっとしていたら、誰かに話しかけられた。
「私、立花秋花。あなたは?」
「泰斗莉里歌。よろしくね。」
「珍しい苗字だね。まさか……生徒会長の泰斗悠里先輩の妹?」
「そうだけど。兄がどうかしたの?」
「知らないの?悠里先輩はイケメン生徒会長で有名なんだよ!私のことは秋花って呼んで!」
「新入生の皆さんは廊下に並んでください。」
「よろしくね。何の部活に入るか決めているの?」
第一志望だった高校に落ちたのにそんなこと決めているはずがない。
「全然。決まっていない。秋花ちゃんは?」
「私は吹奏楽部!中学のときにフルート吹いていたんだ。莉里歌ちゃんの中学の時の部活は?」
「文芸部。」
私は文芸部に入っていた。
文芸部なんてあってないような部活で、毎週2日パソコン室でしていたけど、何していようが怒られなかった。私は文章を書くのが好きだったから作文コンクールの作文とかを書いていたけど。
「文芸部とかあったんだ。でもここの高校文芸部ないんじゃない?」
「そうだね。」
そうなのだ。私の第一志望校だった高校は文芸部で有名だったのに。今は帰宅部しか考えられない。
「じゃあ、なんの部活に入るの?」
「入らないよ。」