常盤くん、この幸せを教えてくれてありがとう。



   ( 茉幌を幸せにしたいって、)



「きょ、う」

「ん?」

「───… 清雨、大好き」


「茉幌、抱きしめたいから来て」



伸びてきた手にそっと触れた。


もう果てしなくなんてない。
やっと近づけたことに、気づいた。




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