「こ、はく、くん?」

「うん、おれの名前だね」

「あ、うん…」


え……?ん!?


「な、なんでいるの!?」

「おれはここの学校の学生でしょ?」

「あぁ、そっか…そ、そうだよね…」

「おもしろいよね、烏兎ちゃんは」

「あ、それは…あたしの名前…」

「うん、おれも知ってる」


うん、ごめん、全く理解できない

なんで手を引かれたのかも分かんないし。
なんで目の前に色葉 琥珀がいるのかも分かんないし。
なんで急に私に話しかけたのかも分かんない。


「いや、だから、え?ちょっとだけ待てたりしますか?」

「でもおれ、何年も待ったよ。」

「あ、そっか、、、そうだっけ?」

「うん。」

そうだっけ??

「…いや、あたし何にも待たせてないと思うんだけど…」


そもそも、そんな素敵な関係じゃないし…


「ていうか、三、四年ぶりくらい?の会話だねこれ」


ふと思ったことを口に出すと彼の手の力が少し強くなる、