闇夜ヨルの恐怖記録 3

☆☆☆

自分の理想の彼氏って誰だろう?


アリスは眠くなった頭でぼんやりと考える。


背が高くて、かっこよくて、スポーツが得意で、勉強もできて。


学校内にそんな理想的な人っていたっけ?


思い出そうとしても、誰の顔を浮かんではこなかった。


それにとにかくキユナの彼氏よりももっと素敵な人でないといけない。


じゃないとアリスの自尊心は満足してくれないと、自分でもよくわかっていた。


「社会人とかいいかも」


アリスは呟き、想像する。


背が高くて仕事ができて、スーツの似合う男性だ。


学生は車の運転もできないし、お金もないけれど社会人が彼氏になればなんだってできる。


きっとキユナだって歯を食いしばって悔しがるだろう。


うん、それがいい。


明日は自分に似合う社会人の男性を探すことにしよう。


キユナはそう決めて、落ちていくように眠りについたのだった。