闇夜ヨルの恐怖記録 3

それでも普通ならもう少し先まで生きていられたはずなのに。


元気で病気なんてほとんどしたことのないユナはそう思う。


生きている間はなんでもできると、そう思っている。


『でも考えてみれば納得できるんだ。寿命はあと少し、自分はその間ずっと寝たきり。そう思うと、もういいかって思うんじゃないかな』


ユナはユウキの言葉に返事ができなかった。


誰もが元気なまま死んでいけるわけじゃないと、初めて知った気分だった。


体はどんどん弱って行って、寿命を知らなくても死が近づいてくるのがわかってくる。


そんな中で生きていくことがどれだけ辛くて、怖くて、切ないことなのか。


ユナは下唇を噛み締めた。


『そいえば、シュンヤも小さい頃から入退院を繰り返してるんだってな』


不意にシュンヤの話題になってユナは戸惑った。


話についていけない。


『う、うん』


『俺もなんだ。今までこの病院でシュンヤと会ったことはなかったけど。退院してもきっとまた入院することになる。いや、今度は退院ができないかもしれない』


『どうしてそんなことを言うの!?』


ユナは思わず声を荒げてしまった。


シュンヤもユウキもこんなに元気そうだ。


大丈夫に決まっている。