闇夜ヨルの恐怖記録 3

「それでもおかしいよ。大人がやることじゃない」


「ちょっとケンタ君やめてよ、私の彼氏がおかしいみたいに言わないで」


ついキツイ口調になってしまう。


大人とか子供とか年齢差なんて関係ない。


どうしてそれを理解してくれないんだろう。


「もういいよ。もうわかったから」


今までうつむいていたキユナが顔をあげて言った。


その目は赤く充血していて、涙を我慢していたということがわかった。


「キユナ?」


まさか泣いてしまうなんて思っていなくてアリスは焦る。


けれどキユナは背を向けてしまった。


「もういいから、帰ろうよ」


それはアリスへ向けて言われた言葉だった。


「無理だよ。私はカイと一緒に帰るから」


これは悪気があって言った言葉ではなかった。


クローン人間は購入者の隣で眠ると、あのお店で説明を受けたからだ。


でもそれは口には出せなかった。