俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


 本当にそんなふうに思ってもらえるかなと疑問ではあるけれど、いい加減にはっきり気持ちを伝えたほうがいいというのは重々承知している。

 ただ、思えば私は、好きだと言われてからその人を好きになる恋愛が多かったから、自分から告白した経験がない。なにかきっかけがないと言えなそうだから……。


「もうすぐ律貴の誕生日なの。そこで告白……してみようかな」


 一大決心をしてそう口にすると、伊吹ちゃんの目がきらきらと輝く。そして私の手を取り、「健闘を祈ります!」と言って強く握りしめた。

 うまくいくかはわからないけれど、幸せな夫婦になるようにがんばらないと。産まれてくる赤ちゃんのためにも。



 律貴の誕生日に想いを伝えると決めたら、お祝いにも力が入る。料理はなにを作るか、プレゼントはなににするかとひたすら考えている。

 今から緊張してしまうけれど、いい結果が出るように願って決行するしかない。

 その日を二週間後に控えた今日、仕事を終えて正面玄関のほうへ向かっているときだ。

 開放感のある窓から中庭が見える廊下を歩いていると、庭の端の大きな木の陰に白衣の男性の姿がちらりと視界に入った。