俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


 穏やかじゃない質問に怪訝そうにしていたものの、私の心情を察したのかすぐに口元を緩めた。


「栄ならいつも真摯に働いているよ。患者に手を出すなんてありえない。そもそも、君がいるのにほかの女性に目移りするわけがないだろう」


 当然だというように言われ少しほっとしたのもつかの間、「あ、でも」と続けられて身構える。


「看護師たちは妙なことを言っていたな。『栄先生に子犬が求愛行動してる』とかなんとかって……院内に犬なんかいないのに」
「それ本物の犬じゃないです、きっと」


 顎に手を当てて真面目に考えている彼に、思わずツッコんでしまった。

 先生は医師としても男としても本当にカッコいいのに、ちょっぴり天然なところがあるのだ。伊吹ちゃんがこういうところに母性本能をくすぐられるのも納得する。

 それより、今の情報は聞き捨てならない。子犬というのはおそらく朝美さんのことだろう。やっぱり求愛行動をしているのか……いや、求愛って!

 病院に来るたび、そんなに律貴に迫っているの? 結婚していると知っているのに……顔に似合わず肉食系だ。