俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


 翌週、合わせて取った連休の一日目、私たちは車で伊豆へ向かった。

 最初に律貴が提案した通り温泉を楽しむことにして、遠すぎず近すぎずの距離にある伊東温泉に決めた。

 伊豆へ行くのは久しぶりだし、律貴とデートなんて妊娠前に映画を見に行ったのが最後だったから、否応なくテンションが上がる。十月に入った今日は気候も快適で、ドライブもとても清々しい。

 まず海沿いのレストランでランチをしたあと、音無(おとなし)神社に立ち寄った。豊玉姫命(とよたまひめのみこと)という、安産と縁結びの神様が祀られているそう。

 音無の森に囲まれた厳かな雰囲気で、神社自体はこぢんまりとしているが、樹齢推定千年と言われるとても立派なタブの木が堂々と茂っている。安産祈願のための、穴の開いた柄杓も何十本と奉納されていた。

 そしてここは源頼朝と八重姫が逢瀬を重ねた場所としても有名で、絵巻も展示されている。悲恋となってしまったが、隠れて会いながら子供まで授かったふたりの情熱的な恋模様は少し羨ましい。

 ゆっくり参道を歩いて拝殿の前にふたりで並び、手を合わせる。