俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


〝飛び込んできな〟と言いたげに両手を広げて微笑まれ、ぐっと喉が締まる。

 冗談……じゃないの? 早く撤回しないと本気にするわよ?

 心がぐらぐらと揺れるけれど、なぜ彼がこんなことを言い出したのかをひとまずはっきりさせたい。


「ど、どうして……栄先生も結婚したいんですか?」
「小児科医をやってる父親が子供大好きで、前から早く孫の顔を見せてくれと迫られていてね。でも家庭を持つ以前に、一人前の医者にならなければ誰も守れないと思っていた。今、ようやく医者としての自分にも自信がついてきて、結婚を考えられるようになった」


 真剣な面持ちで語る彼を見ていると、冗談ではなさそうだと直感した。

 モテるのは確実なのに、これまで栄先生に浮いた噂はひとつも聞かない。きっと本当に、医療とひたむきに向き合ってきたのだろう。

 親から結婚を迫られるのはよくある話。どうやら医者の家系らしいし、跡取りの問題もあるのかもしれない。

 それはわかるが、無茶苦茶な条件を提示している私を妻に選ぶ理由はまったくわからない。