俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


「あ、でも確実にわかることもあるわ。朝美さんの気持ち」
「え?」
「私もエッチが苦手だったから」


 手で口元を隠して小声で打ち明けると、朝美さんがこれでもかと目をまん丸にするので、私はつい笑ってしまった。


「そうなんですか!?」
「うん。まあ、私の場合は初体験の相手に原因があったんだけど。そうだよ、すべてあいつのせいよ」


 私がこんなにこじらせたのは間違いなく元カレのせいだ。なんだか今になってムカついてきたわ。

 元カレの愚痴をぶつぶつ呟く私に、朝美さんがぷっと吹き出した。これまでと違う、無邪気な笑顔が見られて嬉しくなる。

 この子は律貴を奪おうとしていたわけではなく、満たされない心に癒しを求めただけ。よくも悪くも、後悔したくないから自分に正直に行動したのだ。

 たぶん律貴は、それをわかっていてあえて突き放さなかったのだろう。それが医者として彼女にしてあげられることだと考えて。

 私はふたりの関係を疑って、逃げてばかりだった。私こそ彼女のように正直になることが必要なんだと、話してみて改めてそう感じる。