俺の子を産めばいい~エリート外科医の愛を孕む極上初夜~


「そうね……想像はできるけど、朝美さんの気持ちを完璧に理解するのは無理でしょうね」


 でも、それは朝美さんだって同じ。私の心を覗けるわけではないのだから。


「私は、律貴もあなたに気があるんだろうと思っていて、奪われるんじゃないかって心配で仕方なかった。夫婦になって赤ちゃんも授かったけど……好きなのはたぶん、私だけだから」


 私も正直に打ち明けると、朝美さんはパチパチと瞬きをして呆気に取られている。


「うそ……政略結婚?」
「というより、契約結婚かな」


 さすがに子作りのために結婚したとは言えないので、そういうことにしておく。

 お腹を撫でながら改めて自分の状況を振り返ると、不甲斐なくて苦笑がこぼれた。


「一緒にいられるだけでいいなんて思ってたら、いつの間にか嫉妬で苦しくなるくらい好きになってた。でも、いまだに告白もしてなくて……。私の情けない気持ちも、あなたにはわからないでしょう。人の気持ちを理解するのって難しいわよね、病気であろうとなかろうと」


 病気だからと卑屈にならないでほしいと思いながら言うと、朝美さんははっとした様子で目を見張る。