と言うことは星羽さんは末っ子なのか…
未だに痛そうに頭を押さえてる星羽さんにどうすればいいのかオロオロしていると、都重さんが"気にしなくていいよ"と言って家の中へと案内する。
私は後ろ髪を引かれながら着いていった。
そして家の中に入るとまず目の前に大きな階段が目に入る。
階段の踊り場には軽く見て高さ10m以上ある大きな窓。
宮下家にもそれなりに大きな階段はあるが比べ物にならない。
そして、左側を見ると長く続く廊下。
右側を見ると軽く接待出来るようなソファと机。その向こうにも長い廊下が。
どこかの漫画で見たような、まるでお伽話の城に迷い込んだような…
そんな屋敷の圧巻さに驚き開いた口が閉じず見とれてしまう。
それを見て母と都重さんが微笑み合う。
「家の中を案内するよ。君の部屋も用意してある。
気に入ってくれると嬉しいよ」
私の…部屋…
その言葉を聞いて思い出す、かつての私の部屋を。
いや、あれを部屋と言っていいのか疑問だ。
宮下家で私が与えられた部屋は二つあった。
一つは母が帰ってくるときにだけ使う広さ20畳程の水色で彩られた綺麗な洋室。
母は出張が多かったので兄姉達のことを知らなかったのだ。
その部屋を母がいる数日程度だけ使うことができた。
