都重さんに呼ばれたその人はこちらに近づいてきた。
「紹介するよ。息子の星羽だ。年は君と同じだ」
星羽さんと紹介された私はもう一度彼を見る。
丁度同じタイミングで彼も私を見て、視線が合う。
少し離れていたさっきも感じたが、近くで見るとより分かる。
顔の整い具合いが…
髪は短く、前髪も目がはっきり見えるほどの短さだ。
茶髪で目も大きく、左耳にリング型のピアスが一つ付いていた。
顔も小さいし…これはかなりのイケメンだな…
少しジーっと見すぎてしまっただろうか。
不機嫌そうだった顔がより険しい顔になった。
その顔に思わず俯く。
それを見て不思議に思ったのだろうか、都重さんは星羽さんを見て咎めるように声をかけた。
「コラ、星羽!そんな顔したら綾子さんも遥華ちゃんも怖がるだろ!」
その言葉に母は笑いながら都重さんを宥める。
私も気にしてないと伝える。
それでも星羽さんは顔を直さずに続ける。
「星羽です…どうも、」
声は低いがまだどこか幼さや高さが残る声だった。
それに母は笑って挨拶し、私も"よろしくお願いします"と頭を下げた。
