今度こそ幸せになるの!〜母の再婚先で愛され生活〜

「さぁ、着いたわよ」


母に導かれるようにして車を降りると、目の前に大きな屋敷と数人の使用人のような恰好をした
人たち。
そして、紺色のスーツを着ている一人のダンディな男の人。

その人は私達の方を見て微笑むと、階段を降りて近づいてきた。



「やぁ、待っていたよ綾子さん。
そして君が遥華ちゃんかな?待っていたよ」



優しような印象のこの人。
もしかしてこの人がお母さんの再婚相手なのだろうか。

母は嬉しそうに微笑み返すと私に紹介してきた。



「遥華、この方がお母さんの再婚相手の一条寺都重さん」



紹介された新しい父となる人は"よろしくね"と微笑んでくれた。



「遥華と申します。今日からよろしくお願いします」



そう言って頭を下げると"礼儀正しくて良い子だな"と褒めてくださった。




「そうそう。私の息子も紹介しておこう」




そう言うと都重さんは階段の上に視線を向けた。
それに私も目を向ける。

すると、そこには私と同い年ぐらいの男の人が。


服は黒のTシャツに白の上着、紺色のジーパンを履いて少し不機嫌そうにポケットに手を入れて立っていた。