私のその言葉に母は顔を綻ばせ、嬉しそうに抱き締めてくれた。
「遥華!お前…育ててやった恩を忘れたのか!」
父は険しい顔をしながら私を指差しながら責める。
それを見ていた兄達も口々に私に文句を言い始めた。
「はっ!遥華…お前はそう言う奴だよな」
「湊斗兄、遥華に何言っても理解出来る頭持ってねぇから意味ねぇよ。
分かりやすく言ってやらねぇと」
「徠斗兄さんの言う通り!
遥華、俺らは今まで無能なお前を見捨てず、お前の為に社会で生きていく教養を教えてきたのに、それを仇で返す気か?」
ここには母も居るのに…
遂に我慢できなくなって本性現したわね。
私は兄たちのその言葉を聞きながら冷ややかな視線を送る。
愛華を見ると先ほどの私と同じように目を見張らいて驚いていた。
愛華、あなたはこの先の未来が明るいものだと思っているでしょ。
でも、そんなことないわよ。
あなたの思い通りになんて絶対ならないから。
すると私を抱きしめていた母は兄達の言葉に耐え切れなくなったのか勢いよく立ち上がり、
「もういい!私は遥華を連れて出で行くわ。
これから、あなた達に何かあっても私達とは関係ない!」
そう言って私の手を引きながら家を出ていく。
もう振り返らない。
私の人生を歩むんだ。
