でもここで反論してしまうとより煽ってしまいそうだし、このまま黙っているのが良さそう。
私はそう思い気にせず授業の準備をしようとした時、
_____バンッ!!!
何かが割れたような、叩かれたようなそんな大きな音にざわついていた教室が一瞬で静まり返る。
皆息を飲み込み怯えた表情だ。
その音の正体は、星羽兄さんが机を叩いた音だった。
立ち上がり冷ややかな目と、眉間にしわを寄せ怒りに満ちた険しい表情で教室を見渡す。
私も星羽兄さんから目が離せず見守る。
そんな顔初めて見た…
「うるせんだよ!話は終わったか?
耳障りだから黙れ」
その言葉は愛華の方を見ていた
まるで、愛華に向けて言っているかのように。
愛華は悔しそうに唇を噛み締めて一瞬私を睨むと自分の席に戻って行った。
その背中を追うように見つめたあと、もう一度星翔兄さんの方を見ると、また目が合った。
もしかして、守ってくれたのかな?
勘違いでもいい。
私は嬉しくなって、口角をあげながら口パクで"ありがとう"と言うと、星翔兄さんは目を見開いて勢いよく座りまた顔を伏せてしまった。
見間違いだろうか。
一瞬見えたその顔が赤く見えたのは。
