この家に住むようになってから迎える最初の朝。
リビングに行くと母と都重さん、そして星羽さんが居た。
星羽さんは私に目線を向けたがすぐに逸らして朝ごはんを食べ始めた。
都重さん曰く、星羽さんは女の人が好きじゃないらしい。
過去にいい思い出がなく、散々な思いをさせられたらしい。
それを聞いたか私からはあまり近づかない方がいいかなと思い、星羽さんから一つ席を空けて座る。
挨拶は、してもいいかな…?
基本だし挨拶は大事だもんね。
そう思っていざ声をかけようとした時、
「あら、遥華起きてきてたのね。おはよう」
隣のキッチンから母がおかずの乗ったプレートとご飯と味噌汁を持ってきてくれた。
その後を付いてくるように都重さんも顔を出し"おはよう"と挨拶してくれる。
私はそれに答えながら星羽さんに声をかけるタイミングを失ってしまった。
「ほら、遥華もさっさと食べちゃいなさい。
大学遅れるわよ」
その言葉に耳を疑う。
今、大学と言われただろうか…
私が大学へ…?
信じられないと言った様子で母を見る。
だって、前世では大学に行かせてもらえなかった。
