「にしても、妹か…どんな子なんだろうね」
「知るか。女なんてみんな同じだろ。
どうせ再婚相手の家が一条寺家だって分かったら態度変えるに決まってる」
まだ会ってもいないし、どんな奴なのか知らないが俺の中でその"いもうと"は好感度も信頼度もゼロ…いや、寧ろマイナスだ。
そんな俺を見ながら凌羽兄は苦笑する。
その時柊羽兄さんのスマホが鳴り、出る。
「あぁ…分かった。すぐ行く」
電話を終えるとすぐに近くにあったスーツの上着を手に取り立ち上がる。
また呼び出しか…
兄さんが会社を継いでから業績も伸び続け、毎日仕事に追われている。
こうして三人が揃うことも久しぶりなのだ。
別にこの年だし兄さんの仕事も邪魔したくないから何とも思わないが、いつ休んでいるのかは気になる。
兄は学生のころから優秀だったから何でもできる自慢の兄だ。
ただ、かなりの仕事人間である。
凌羽兄も柊羽兄さん程ではないが成績は優秀。
手先も器用だから今は県外の医大に通っている。
それに比べて俺は勉強が出来ない。
まったく頭の中に入らないのだ。
でも、その分運動神経がよくスポーツに関しては向かうところ敵なしだ。
