「へ~、妹か。どんな子か楽しみだな~」
「何かと思ったらそんな事か…」
柊羽兄さんなんて、くだらないとでも言いたげにまた資料を見始めた。
「違い違う!二人とも反応おかしいよ!
妹だよ!?女なんだよ!?」
"だから何だ"と柊羽兄さんから目を向けられ、凌羽兄からは"妹なんだから女の子なんて当たり前でしょ"と言われた。
だから!そこじゃないんだよ、問題は!
「この家に女がくるんだよ!?
しかも妹って言うことは俺と同じくらいか、下だろ。
父さんの再婚相手の女性だけかと思ってたのに、」
俺は受け入れられないと、言葉に出しては言わなかったが人間誰しも苦手なものがある。
「星羽…」
弱弱しく呟かれた父の言葉に思わずハッとする。
父の方を見ると悲しそうな表情で俺を見ていた。
違う…そんな顔させたかった訳じゃない。
父の再婚を否定している訳じゃないんだ。
でも先程の俺の反応を見ると、とても歓迎しているようには見えないだろう。
「星羽」
柊羽兄さんに呼ばれて目線を向けると、鋭い目で睨まれた。
兄さんたちも父の幸せを願っている。
その父がやっと見つけた二度目の幸せを、俺の我儘で潰す訳にはいかない。
何も言わないが、柊羽兄さんも同じ考えだから俺を咎めているのだろう。
