今度こそ幸せになるの!〜母の再婚先で愛され生活〜


(星羽said)



「お前たちに紹介したい人がいる」



そう父に言われたのはつい一週間前。

その時は丁度二番目の兄の凌羽が帰省していた時だった。
二人でテレビゲームをして、一番上の柊羽はその隣でコーヒーを飲みながら仕事の資料らしきものを読んでいた。


父から言われたその言葉に俺たちは手を止めて三人揃って目を向ける。

まぁ、何となく気付いてはいた。
父にそう言う相手がいると。


俺たちの母親は俺が三歳のころ病気で他界。
そこから父親一人だ。


母が居た頃から、この家には所謂メイドや執事と言った使用人と呼ばれる人たちが居た。
俺たちの世話は専ら母とその使用人たち。

父は昔から仕事が忙しい人で中々俺たちと一緒に過ごすことが出来なかった。
それでも休みの日は必ず遊んでくれて家族五人で旅行にも行った。


でも、母が亡くなってからどこか笑顔が消えより仕事に打ち込んでいるように見えた。


それから十三年経った、今から二年前程。

柊羽兄さんが父の会社を手伝う様になって少し経った頃。
あの父に笑顔が増えた。

まるで、母さんと居た時のような笑顔が。


それを見て気付かない俺らも馬鹿じゃないし、反対もない。

寧ろ応援しているくらいだ。


一緒に過ごせた時間は少ないかもしれないが、それでも父は立派な人で俺たちの誇りでもあるから。
父が幸せになってくれるなら何よりだ。