そこには最近人気の出ているゲームのキャラクターコスプレをしている真彩ちゃんの姿とそれをカメラで撮っている男性の姿があった。
「あ、あ、あ…る、瑠斗さん!こ、これは違うんです!」
と、真彩ちゃんは顔を真っ赤にして手を振りながら弁明している。
「何してるの?」
俺はとりあえず真彩ちゃんのコスプレを撮っているやつの頭を鷲掴みにした。
「それ以上撮らない方が身のためだよ?」
と、耳元で低い声で言うと男性はすぐに撮るのをやめた。
…それにしても……真彩ちゃんが可愛い。
真彩ちゃんの格好は、青のフリルのワンピースに上の方でポニーテールをしている姿だった。
俺が見た姿は綺麗って感じだったけど可愛いのも似合うんだなぁ~
と、思いながらもジッと見ていると
「る、瑠斗さん…あんまり見ないでください…」
と、眉を下げて顔を赤くして言われた。
ん~保護欲が沸いてくるね。頑張れ俺の理性。
俺はとりあえず状況を整理したくて二人を座らせた。
「えっと…なんでコスプレしてるの?」
俺は一番気になったことを聞いた。
「そ、それは…」
「俺が頼んだんだよ!」
と、男が言った。
「お前誰?」
と、自分でもびっくりするほど低い声で言った。
「お~。怖い怖い。俺は真彩ちゃんの親友の兄。柏木 蓮!」
親友の兄が妹の友達にコスプレさせるのか?
俺はそんな疑問を抱えながらも質問していった。
「なんで真彩ちゃんにコスプレさせたんだ?」
「それは…」
それは?

