「凛ちゃん…」 

「うわ~ん!真彩の美人って言う秘密が他の人にバレちゃったよ~!二人の秘密だったのに~!」

凛ちゃんは私の素顔を知っている一人。前、凛ちゃんの家でお泊まり会をしたときに見られた。


「そうだね…私なんかの顔を見せて失礼だよね…。」

「失礼じゃな~い!むしろ真彩の顔を見たブス共がお礼を言うべきなの!」

凛ちゃんが大声でそう言うと教室内に居た女子が凛ちゃんを一斉に睨んだ。

「り、凛ちゃん!もうちょっと小さい声で…」

「なんで!?本当のことじゃん!」

凛ちゃんは何がダメなのか分からないというように首をかしげた。

凛ちゃんはそう言うところが抜けてるからな…

「そんなことないから…。それに私なんかより凛ちゃんのほうがすっごく可愛いよ。」

凛ちゃんは可愛い。凛ちゃんの、お母さん譲りの茶髪の腰まであるゆるふわパーマに二重のぱっちりした瞳。どこから見てもお人形さんみたいに可愛い。

「私が?も~!冗談はいいから~!私なんて可愛くないよ~!私が可愛いなら世界中のみんなが可愛いってことになっちゃうよ!」

しかも無自覚!でもそこがいいんだけどね。

「凛ちゃんは可愛いよ。私が言うのもあれだけどね…」

そんな会話をしていると担任の先生が教室に入ってきた。