【完】好きだからそばにいるんだよ

「やっと帰ってきたか。遅いぞ日和」






家に着くと、扉の前には桐斗たちが集まっていた。そう、日和は美華たちだけではなく、桐斗や木乃実、広瀬姉弟も今回招待していた。







「桐斗くんごめんね。思ったより、時間かかっちゃって」








「おお。これはこれは中原さんのお友だちですな。初めまして」






真っ先に美華たちに挨拶したのは広瀬。年上らしい、礼儀を皆に見せる。







「は、初めまして。日和、この人たちは?」







紬たちは初めて会う人たちを警戒する。日和は家に入ってから説明すると言って、家の中に入った。







買ってきた食材を台所のテーブルの上に置き、皆をリビングに案内して桐斗たちのことを美華たちに紹介し始める。





「こっちが桐斗くん。私の幼なじみなの」






「小柳桐斗だ。よろしく」






「こっちが木乃実ちゃん。桐斗くんとは小学校から一緒なんだ」







「矢島木乃実です。....よろしくお願いします」






木乃実もまだ緊張気味で、桐斗から離れようとしない。






「そして、手芸部部長の広瀬先輩と弟の将流くん」






「改めまして私は広瀬亜子。中原さんのポンチョ作りを手伝いました」







「僕は弟の将流です。皆さんの中で1番年下なんで、よろしくお願いします」







転校してからの友だちの紹介が終わって、次は引っ越す前の友だちを紹介し始めた日和。