「あたしも質問するね」




少しずつ疲れもとれて美華は自分から質問をし始める。




「まだするのか。これで最後にしろよ」




疲れている上に、明日も学校があるので早く休みたい白矢だが、美華たちはそんなの関係なく、補習で溜まったストレスを日和の話で解消しようとしている。





なので、これだけじゃ美華たちの質問は終わらない。





「日和とイチャついた?」





「は!?」





「あぁー動揺してるってことはイチャついたな。この色ボケ男が!」





「色ボケって...俺はそんなんじゃ。それに、俺が日和とイチャついたとしても、お前たちには話すわけないだろ!?」






それは自分だけが知っておきたいこと。日和とのエピソードは誰にも知られたくない。





あんなに可愛かった日和を川口たちに教えるなんて勿体ない。絶対に話すものか。





緊張して、顔を赤く染めて俺に本音を話してくれた日和。引かれるかもしれないが、もう少し見ていたかった自分がいた。





少し見ない間に日和は大人の女性に近づいていた。







いつもは小さくてヒヨコみたいに可愛い日和だったが、今日の日和は大人っぽいところが見ることが出来た。