【完】好きだからそばにいるんだよ

「りーちゃん。私は白矢くんの彼女だよ...!」







「それでもいいー!」







予想以上に凛が日和に溺愛している姿を見て紬と美華がドン引きしていた。







「ねぇ、紬」







「何、美華」







「前から思っていたけど、凛ってさ...」







「ああ。思ってた。絶対アレだよね」







「うん。まあ、言わないでおこう」







「日和大好きクラブ隊長ってことで」







「了解。ほらほら2人とも、そろそろ帰るよ」







「「はーい」」







帰り道で友情を再確認した4人。それと同時に凛の日和好きが度が過ぎていることが判明した。









次の日の午後。お昼ご飯を食べた後の5時間目の授業は数学。








皆お腹がいっぱいなうえに、よく分からない計算や記号で眠くなる。







日和もその1人だった。







数学は苦手。理科なら得意なんだけどなー。白矢くんも寝てるのかな?








日和の後ろが白矢の席。自習時間関係なく寝ている白矢。だけどすぐに先生に見つかっては問題を答えさせられるのがしょっちゅうだ。







「ふぁ〜.....」







眠くなってきた。このまま寝ちゃおうかな....。






トントン







白矢くん?








寝ていたはずの白矢が日和の背中を突っついた。








後ろを向こうとした瞬間、白矢からノートの切れ端のようなものが渡された。








『最近ぴよ吉パン食べてないけど、どうかしたか?アンパンも美味しいよな』