「凛が怖いよ紬....」




「テストの点数見た時より恐怖だよね」




お互いの手を握って凛の姿に震える美華と紬。気づけば夕方になっていた。なのに3人はプリントを全然終わってなかった。




「ね、ねぇ凛?」




「何?」




美華が話しかけるとゆっくり振り向いた凛。その顔はまだお怒りのようだ。





「そろそろプリントやらない?ほら、終わらせないと帰れないし」







「プリント...。やらなきゃいけないか。よし、やろう...!」






凛の気合いも戻って補習を再開した3人。途中、集中力が切れるも、なんとか夜を回る前に終わらせることが出来た。






プリントを終えた3人は職員室に提出しに行った。






「時間かかったな。待ちくたびれたぞ」






先生は本当に待ちくたびれていたのか、机の上はコンビニ弁当とお菓子の食べた痕と、毛布と枕とアイマスクが。





とくに仕事はしてなかったようだ・・・。






「これでも精一杯頑張りました」







「原田。お前スペル間違ってるぞ?」






「えっ!?」





ただでさえ不機嫌な凛。これ以上追試をやっていたら凛の我慢の限界は超えてしまう。





美華と紬は恐る恐る凛の表情を確認すると、やっぱり凛は不機嫌な表情をしていた。





凛の不機嫌な顔を見た先生は今まで見たことがないくらい怯えていた。




「嘘だうそ。よーしお前らの補習はこれで終わりだ。明日からまた頑張るように!」