【完】好きだからそばにいるんだよ

フルーツ飴を食べた2人は、迷路やお化け屋敷などを回った。途中、桐斗と木乃実と鉢合わせた。






2人も回ってたんだ。仲直りして良かったね木乃実ちゃん。私まで嬉しくなっちゃうよ。






「木乃実ちゃんたち、次はどこに行くの?」







「まだ決めてない。それより、日和って彼氏いたんだ」






「うん。白矢くん。この子は木乃実ちゃん。私の友だちだよ」






「白矢誉です。日和と友だちになってくれてありがとう」





「いえ。矢島木乃実です。よろしく」







一方で、白矢と桐斗は再び睨み合い、今にもケンカが起こりそうな雰囲気になっていた。








「俺は小柳桐斗だ」






「聞いた。日和の幼なじみなんだって?」







「そうだ。お前が日和の彼氏なんだな」






「ああ」






日和と木乃実はその空気が異常なことを察した。







「ねぇ、あそこだけ火花散ってない?桐斗のやつ、カボチャ被っているから迫力ないけど...」







相変わらずの木乃実のツッコミに笑いそうになる日和だが、今回は我慢して笑うのを堪えた。






「白矢くんいつにも増して、目が鋭い....。もう2人とも、ここでケンカしないで...!」