「ダッセー奴ら。矢島だっけ?あんなの気にしないで好きにやればいいんだ。じゃーな」
周りのからかっていた子たちは一瞬で黙り込んだ。桐斗にはこれ以上逆らえない。そう思い、その場を逃げるように帰っていく。
助けてくれた桐斗は木乃実にとって、ヒーローそのものだった。
「.....ありがとう」
自然と声が出た。木乃実は自分でも驚き、口を手を当てる。
「なんだ、話せるじゃん」
性格は大人びていても、桐斗の笑顔はまだ無邪気な子どもの笑顔だった。その笑顔が木乃実の心を少し、大人にした。初恋をしたのだ。
それから木乃実は桐斗と話すことが増えて、少しずつ行動を共にすることが多くなった。
「これが俺たちのきっかけだ。なんか参考になったか?」
「うん。ありがとう桐斗くん」
助けられたことがきっかけだったんだ。自分を否定しないで接してくれたから矢島さんは桐斗くんといて、今まで安心して過ごせたんだね。
これは私の想像だけど、矢島さんって桐斗くんのこと好きなのかな?嫌いじゃなかったら一緒にいないはずだし。
ていうか私、自分のことは鈍感なのに他の人のことになると勘が働くんだろ。これじゃあ、白矢くんに申し訳ないよ....。
「日和?」
「.....はっ!なんでもない、なんでもない。と、とにかく私に任せて!」
「お、おう」
周りのからかっていた子たちは一瞬で黙り込んだ。桐斗にはこれ以上逆らえない。そう思い、その場を逃げるように帰っていく。
助けてくれた桐斗は木乃実にとって、ヒーローそのものだった。
「.....ありがとう」
自然と声が出た。木乃実は自分でも驚き、口を手を当てる。
「なんだ、話せるじゃん」
性格は大人びていても、桐斗の笑顔はまだ無邪気な子どもの笑顔だった。その笑顔が木乃実の心を少し、大人にした。初恋をしたのだ。
それから木乃実は桐斗と話すことが増えて、少しずつ行動を共にすることが多くなった。
「これが俺たちのきっかけだ。なんか参考になったか?」
「うん。ありがとう桐斗くん」
助けられたことがきっかけだったんだ。自分を否定しないで接してくれたから矢島さんは桐斗くんといて、今まで安心して過ごせたんだね。
これは私の想像だけど、矢島さんって桐斗くんのこと好きなのかな?嫌いじゃなかったら一緒にいないはずだし。
ていうか私、自分のことは鈍感なのに他の人のことになると勘が働くんだろ。これじゃあ、白矢くんに申し訳ないよ....。
「日和?」
「.....はっ!なんでもない、なんでもない。と、とにかく私に任せて!」
「お、おう」



