「桐斗に褒められないと意味ないの...。私はそのためにあのドレスを作ったんだから」
一番仲のいい桐斗に見てもらいたい。木乃実にとってそれは、とても大切なことだった。
「なんで桐斗くんに褒められたいの?」
「私、何も出来ないし、話すのも苦手だからひとつでも多く頑張ったことを桐斗に褒められたいの。『よく、頑張ったな』って。それなのに、昨日は私のこと見向きもしないでアンタと話してばかり。意味分かんない」
「ご、ごめんね。それに早く気づけていれば、こんな事にはならなかったのに」
頑張ったら褒められたい気持ちはよく分かる。褒められるってとても嬉しいことだよね。
それが例え、小さいことでもその人にとってはとても大切なこと。
「アンタが謝る必要ないよ。私の声が小さかったのが悪いんだし...」
日和は悪くない。自分の声の小さいのが原因だと分かっているが、どうしても認めたくない気持ちもある。
「矢島さん....」
木乃実の悲しい顔に日和は胸を痛めた。
それほどまでに思い詰めていたことを知った日和は何か2人の力になりたいと思った。
2人をこのままにしておけない。
矢島さんが桐斗くんに話しかけられなかったのは私と話していたから。なら、私にもその責任がある。
だから私は2人がまた以前のように話せるようにしてあげたい。
曖昧な気持ちのまま過ごしていたらお互い気まづいだけだもん。
一番仲のいい桐斗に見てもらいたい。木乃実にとってそれは、とても大切なことだった。
「なんで桐斗くんに褒められたいの?」
「私、何も出来ないし、話すのも苦手だからひとつでも多く頑張ったことを桐斗に褒められたいの。『よく、頑張ったな』って。それなのに、昨日は私のこと見向きもしないでアンタと話してばかり。意味分かんない」
「ご、ごめんね。それに早く気づけていれば、こんな事にはならなかったのに」
頑張ったら褒められたい気持ちはよく分かる。褒められるってとても嬉しいことだよね。
それが例え、小さいことでもその人にとってはとても大切なこと。
「アンタが謝る必要ないよ。私の声が小さかったのが悪いんだし...」
日和は悪くない。自分の声の小さいのが原因だと分かっているが、どうしても認めたくない気持ちもある。
「矢島さん....」
木乃実の悲しい顔に日和は胸を痛めた。
それほどまでに思い詰めていたことを知った日和は何か2人の力になりたいと思った。
2人をこのままにしておけない。
矢島さんが桐斗くんに話しかけられなかったのは私と話していたから。なら、私にもその責任がある。
だから私は2人がまた以前のように話せるようにしてあげたい。
曖昧な気持ちのまま過ごしていたらお互い気まづいだけだもん。



