そんなに笑うことないのに。この笑顔、昔から変わらないな。








昔は私より背が低くて、可愛らしい顔をしてたけど、性格は私よりしっかりしていていつも笑顔で笑っていたな。










今じゃあの頃より背も高くて、目はまん丸だったのに男の子っぽい綺麗な細くてちょっと長い目をしている。体つきもどことなくゴツイ感じ。







「どうかしたか?」







「ううん。なんでもないよ」







白矢くんとはやっぱり違うな。白矢くんは身体は筋肉の硬い感じはあるけど、もっとこう、スラッとしている。






髪はサラサラで、手とかも女の子の私より綺麗だったな。






同じ男の子でもこんなに違うんだ。






「なぁ、日和。前の学校ってどんな感じだった?」






「えっとねぇ〜。中庭のお日様が気持ち良くて、友だちもクラスの人も皆いい人だったよ」







「へぇー。じゃあさ、恋人とかいたの?」






「う、うん...///白矢くんっていうんだけど」






「えっ!?」




桐斗は冗談のつもりで言ったのだが、まさか日和に恋人がいるなんて思いもしなかった。






「い、いたんだ....」






「うん...!」







「どんな奴なんだ?」








「白矢くんは私のことをとっても想ってくれている人だよ。最初はよく分からないまま付き合っていたけど、私を好きな理由を知って、白矢くんとはもっといい恋人関係になれたと思うんだ」