日和は照れくさくしている白矢の手には絆創膏が沢山、貼られているのに気づく。







日和のために一生懸命作った、白矢の気持ちは日和の心を暖かくする。







転校先で不安なことがあったら、これを見て皆のことを思い出そう。






このぴよ吉さんは私のお守りだ。






「へぇー白矢くんの手作りなんだ。今度教えてもらおうかな」








「え〜不器用な美華には難しいんじゃない?」







「りーちゃん、みかっちはこれでも器用だよ!」







「日和、フォローになってない...」








美華がそう言うと、日和はキョトンとした顔になる。








それを見た紬が笑いだして、凛も美華も白矢もつられて笑いだした。







だけど日和はそんな皆の姿を見て悲しくなってきて涙を流した。








こんな楽しい会話も本当に最後なんだ。







今になって、その気持ちを実感したよ...。








「....中原、必ず会いに行く。少しの時間でも中原といられるように.....」








「白矢くん。私、待ってるから。白矢くんが来たら笑顔で迎えるよ」







「ああ」







「日和。そろそろ行くわよ」







「うん。皆、また会おうね」







「うん。白矢くんのことはこの美華様に任せな!他の女子に取られないように、見張っておくから!」








「おい....」







白矢は自分はそんな弱いやつじゃないと言おうとしたが、紬と凛がそこにくちばしを突っ込んだ。









「私も!白矢くんを狙っている女子の情報を集めて白矢くんを守るよ。凛も一緒にやるよ!」








「えぇ〜あたしも!?まあ、日和のためならやるけどね」








「お前ら...。俺をどれだけみくびっているんだ」