愛した女の行方

そうだとわかったのは高三のとき。

あいつは一ヵ月も学校に来なかったと思えば、急に俺の家にやってきた。

その日は大雨だった。

雨の音に紛れるかのような小声で、結貴は言った。

「助けて明! おれ、このままだと男にされる……!」

何を言ってるのかわからなかった。

男にされるって……結貴は男だろう。

雨は土砂降りだし、結貴は喉がひっくり返りそうなくらい嗚咽を上げてるし、それになんだか泣き顔が女みたいだった。

それで俺は聞いたんだ。

「結貴、お前……女なのか……?」

目尻を拭きながら結貴はうなずいた。