愛した女の行方

だから俺は刑務所にいるってわけ。

あんたって物好きだよな。取材のためならまだしも、個人的に話が聞きたいなんてさ。普通ヤクザとなんか関わりたくないだろう。

……最後に一つだけ聞かせてくれ? なぜ結貴の話を聞いて、驚かなかったのか?

それは……だな。


無意識に気付いてたんだろうよ。結貴は女だって。

もともと可愛い顔してたし。

それに小六のとき、結貴とキスする夢を見たことがあるんだ。

……おいおい、そんな苦い顔すんなよ。


そういうわけだから、女だって知らされても驚かなかった。

むしろ、結貴の役に立てるなら何だってやろうって思ったよ。


でも結局、なんの役にも立たなかった。

あいつはもう、この世にいないんだから。