愛した女の行方

あとはニュースになってる通りだ。

俺たちは何年も逃げた。榊葉組は何年も追いかけてきた。

そしていよいよ追いつかれたのがついこの間のことだ。


榊葉組の首領――結貴の親父さんは、逃げた結貴に怒りを募らせていたのか、結貴の姿を見るなり発砲した。

威嚇射撃のつもりだったんだろうな。

弾丸が結貴の心臓を貫くと、親父さんの顔は真っ青になった。

でもあのときの俺は親父さんのことなんかどうでもよかった。

ただ、結貴を撃った人間に怒り狂っていた。

――よくも結貴を!

親父さんに掴みかかって、顔を何度もぶん殴った。感情のままに何度も何度も、執拗に殴った。