Kiss you Love me

「柚梨奈ちゃん!」


ドキン


名前を呼ばれて振り返ると


唯斗先輩が息を切らして


立っていた


なんだろう?


「・・・どうしたんですか?」


やっぱり 迷惑だったかな?


「唯斗ー?」


少し離れた所から 唯斗先輩を


呼ぶ声が聞こえた


ガシ


え?


「ちょっとごめん」


そう言うと 唯斗先輩は


私の腕を掴んで


廊下を早歩きした


何これ? どういう状況?


頭がついていけない・・・


ガラ


近くの空き教室に入った


「唯斗ー? もう!


どこ行っちゃったのー?」


ぎゅ


え? 私・・・唯斗先輩に


抱き締められてる?


なんで?


「あの・・・」


「・・・」


どうして 黙ってるの?