・・・数日後


本当にこんなので


うまくいくのだろうか?


昼休みに体育館に行くと


唯斗先輩が バスケの練習を


1人でしていた


手には 昨日作った


マフィンがある


昨日 繰実が唯斗先輩は


甘いものが好きだって


言っているのを聞いたらしい


『うん! やっぱり


柚梨奈が作ったお菓子は


最高!』


そう言いながら 繰実は


マフィンを頬張っていた


昔からお菓子作りは好きで


よく作っていた


『これなら 橘先輩も


喜ぶよ!』


喜ぶ・・・かな?


私は 体育館の前に来ていた


唯斗先輩は 私に気付かず


ボールをドリブルしながら


ゴールに入れていた