ピ ピ ピ ピ
静かすぎる電子音が真っ白な部屋に響く。
聞こえるのは窓の外にいる烏の鳴き声だけ



コンコンコン
「失礼します〜白羽さん、具合はどう?」
薄いピンク色の服に身を包んだ、可愛らしい女の人が私に尋ねる。



「だいぶ楽です」
それだけ答えた私はまた窓の外を向いた。




「良かった!じゃあご飯持ってくるね〜」



私のこんな態度にも彼女は笑顔で接する。
そんな態度に疑問を持った。



『なんでずっと笑顔なんだろう…』




夜ご飯を食べ終え、また横になる。
すっかり暗くなった空を見てふと呟く。



「学校行きたいな」
並木柳中学校3-1 白羽柚香
もうすぐ2学期が終わる頃だ。
早く、いいから早く…行きたい、学校に…