「舞ー。準備できたー?帰ろー!」

荷物を抱えた詩織が舞の席に来た。

「うん。帰ろー!」

ニコニコの舞が元気よく返事をする。

「何かあった?私はテストでブルー
だってのに。」

「テスト、イマイチ?」

「ある程度解けたんだけど
夜、いつもかっちゃんのこと考えちゃって
テスト中もあんまり集中できなかった。」

「可愛い悩みだなー。」

舞が笑う。

「いやいや、深刻な問題だから!
…こんなことならテスト勉強
一緒にするんじゃなかったー!!
…嬉しかったけど。」

「え?何かあったの?」

「もぉ、それ聞いちゃう??」

「聞きたいー!!!」

テンションがあがる舞。

「帰りながら話すよ。
とりあえず靴箱行こう。」

詩織と舞は教室を出た。