ハツコイ〜僕らははじめてだった〜

「舞、今日…身体キツくなかった?」

部活終わりに家まで送る途中
克が心配そうに舞に聞いた。

「大丈夫だよ。」

「そ?ならいいんだけど。
何か、舞…いつもと違う感じがして。
無理してることとか、嫌だったこととか
あったら、ちゃんと言うんだよ?
俺、直すから!」

「ううん。本当に大丈夫なの。…ただ…。」

そう言いかけて、舞が立ち止まった。

「…ただ?」

克も自転車をおす歩みをとめて
ブレーキをにぎりしめた。

「…ただ、その…今から言うこと聞いても
嫌いにならない?」

俯きながら、舞が言った。

「なるわけないでしょ?ちゃんと言いな。」

お兄ちゃんみたいに優しく言う克。