「こんな小さい会社選んだの誰。」 俺の声だけが響く、 誰も声を上げない。 「誰が選んだ。」 その声に周りが息を飲む。 ふと目の端で女が立ち上がるのが見えた。 真っ直ぐな黒髪をひとつにまとめ、 カツカツとヒールを鳴らし、 スタイルも姿勢も良い女が、 そのまま台に上がっていく。 プレゼンをしていた女は 「社長っ。」 そう呼んだ。 そしてマイクを奪った。