ちゃんと並んでる人たちをスルーして、堂々と正面からお店に入っていく赤星くん。 となり、歩かなきゃいけないの? 周囲からの視線が、痛い。 恥ずかしい。 帰りたい……。 ここからの帰り道なら、もうわかる。 駅まですぐだ。 ワンチャン全力疾走で逃げられるかなあ!? でもでも 逃げて、また拉致されたら…… きっも赤星くんもっと不機嫌になる。 「ぼけっとするな」 「ふあ」 肩に手を回される。 「や、やめ……」 「いらっしゃいませ」