気まぐれに決まってる。
堂々としていろ。わたし。
おびえてしまえば相手の思うつぼ。
「ここに行くのか」
……???
「あっ」
いつの間にか赤星くんが眺めていたのは、あの、大切な食事券。
「やめ……」
勝手に人の鞄をあさるな~!!!
「か、返して」
「必要ないな」
ビリビリ、と食事券を破られてしまう。
「……うそ……」
せっかく……
せっかくレイくんに、もらったのに。
「ダイフクはダイフク喰って共喰いでもしてろ」
本当に本当に信じらんない!
最低!
「なんてことするの!」
「オマエは誰のものだ?」


