固まって動けなくなったわたしに、アイツがゆっくりと近づいてくる。
来ないで。
ほんと。勘弁して。
「えー……。あの子?」
「なんか意外」
目立ってしまっている。
「つか一年じゃん」
「オトコ呼ぶなよ」
呼んでません呼んでません!
「行くぞ」
…………どこに?
「む、むり」
「あ?」
睨み付けてこないで~!!!
「い、いそいでる……から」
「知るか」
どうして赤星くんは
いつも……こう……
「俺が来いっつってんだ」
なんでも自分の思い通りになるって思ってるのかな。
「……昨日のこと、なら。……あやまる」
不本意だ。
ほんとは謝りたくない。
ただ、蹴ったのは、よくなかったから。
まあ……一度だけ、なら。
赤星くんがわたしを追いかけてこなきゃ、そうなることもなかったんだけど!


