…………え?
「いいでしょ」
いいわけない。
だって、これは――……
「ありがと!」
「っ」
強引に、手から食事券を奪われてしまう。
「ここで写真撮ったらまちがいなく映えるよねぇ」
「……写真?」
「いいねつけてもらお」
「そういうのって……撮っていいの?」
「いいに決まってるじゃん。店の宣伝になるし。あたしけっこうフォロワーいるから、あんたが行くより店のためになるよ」
……なるほど。
わたしのお腹と心が満たされるより
ユイカちゃんがネットに写真載せた方が、お店にとってありがたいのか。
レイくんは、友達にあげてもいいよって言ってた。
わたしが行く必要ない。
「あんたが持ってても。宝のもちぐされじゃん」
……そう、だよね。
きっと、すごくオシャレなお店なんだろう。
わたしには、場違いだ。
ユイカちゃんにあげた方がいい。


