「わかった」 …………! 「帰ってやるよ」 「…………」 「その前に一つだけ確認させろ」 ……確認? こっちを心配そうに見ているリイコちゃんに、大丈夫だからと伝え、先に行ってもらう。 「こっち見んなブスども」 「ひ、ひど……」 「ほんとに副委員長にしか興味ないんだ」 まわりでヒソヒソ話していた子たちが、それぞれに散る。 そして今渡り廊下にいるのは、赤星くんとわたしの2人だけになった。