午後 本日ラストの授業は体育だった。 「ほんとに出るの? 休んだら?」 「大丈夫だよ」 リイコちゃんに心配されながら更衣室まで向かう。 さすがにお昼抜きは、よくなかった。 おにぎりひとつだけでも食べておけば…… 「え……嘘!?」 「本人じゃん」 周囲が、ざわつき始める。 「やば」 なに? 「おい」 ――……まさか 「俺を無視するとは。いい度胸だな」 「……中まで入ってこないでよ」 不審者すぎるよ赤星くん。 女子校だよ。 よく警備員さんに止められなかったな。