「あっ」
アイツがわたしの防犯ブザーを強引に奪うと、スイッチを切ってしまう。
「……な」
「よう、久しぶりだな」
会いたくなかった。永遠に。
「相変わらず。ちっせぇヤツ」
「……っ」
「縮んだか」
「の、のびてる! 現在進行形で成長中!」
「態度だけはデカくなったらしい」
目を細め、わたしを見下ろしてくるのは
紛れもなく思い出したくもない顔。
「顔かせ」
……ハイ?
「どうせ暇なんだろ」
「ヒマじゃ、ない」
「合コンなんか参加するバカ女が忙しいわけあるか」
「ば、バカって言わないで」
「バカ」
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